お墓を建てる費用
お墓にかかる費用は大きく分けて、墓地代(永代使用料)、墓石代、管理費の3つに分けられます。墓地代や管理費は、公営・民営・寺院墓地によってそれぞれ異なりますが、一般的に公営は民営よりも墓地代や管理費が安く、寺院墓地はその立地や伝統・格式によって代金が異なってくるのが通常です。
永代使用料
お墓を建てる際にまず必要となるのが、場所を確保することです。
墓地は売買できません。墓地はあくまで使用権の取得であり、墓地を買うということは、墓地の経営主体から永代使用権を取得する契約を結ぶことです。これは、子孫が永続する限り使用できる借地のような性格のものです。そのため、転貸や転売、親戚や知人への譲渡もできません。墓地が不要となった場合は更地に戻して返還する形になります。また、特例を除いて返金もありません。寺院墓地では基本的に永代使用ですが、霊園の中には10~20年で契約更新するところもあります。
墓石代
墓石代は、墓石そのものの費用である石材費、墓石の基礎工事・石碑工事・外柵の設置工事など工事全般にかかる費用である墓石工事費からなります。
石材費は石の種類、大きさ、デザインによって変わります。墓石工事費も区画面積や付属品によっても様々です。付属品とは、花立て・香炉・塔婆立て・墓誌などのことをいいます。
管理費
管理費とは、墓地・霊園の維持管理上で必要な経費の一部を墓地使用者が負担する費用のことです。具体的には墓地の清掃や運営にかかる経費のことをいいます。一般的に管理費は永代使用権を得た時点から発生するため、納骨や墓石の設置が済んでいなかったとしても支払う義務があります。
寺院墓地の場合も管理費は必要になりますが、名目は寺院によって様々で、「護寺会費」「つけとどけ」などといった形で求められることとなります。
また、檀家となるということから、お布施が必要になってきます。お布施は法要の際にお礼として金品などを寄進するもので、その金額には決まりがありません。